
9月14日、岸田内閣の新しい顔ぶれが発表になった。新聞記事を見ると、「第2次再改造内閣」とある。岸田氏が首相に就任してからまだ2年足らずにもかかわらず、何度内閣を改造したのだろか分からない。長い大臣でも2年足らずであり、例えば、沖縄担当ならば1年余りにすぎない。ちなみに、2022年8月から沖縄担当相だった岡田氏は地方創生担当相との兼務。今回の改造で沖縄担当相となった自見英子氏は、地方創生、万博など5つの担当を兼務し、いつまで大臣職にいるか分からないが、おそらくそれほど長くない間で、いろいろな仕事を並行しながら進めることになり、まともなことができるか疑問に思うのはごく自然だろう。
今回の内閣改造に限らず、1年か2年で変わる大臣が結構多い。それに「仕事をやっている」感を出したいのか、最近はやたら兼務が多くなっている。9月14日に新聞に掲載された「内閣の顔ぶれ」の下には、「特命・担当事項」が小さい文字で12行にわたって延々と書かれていた。まともに考えれば、そんな大臣に何ができるのか想像もつかず、政治の世界を外から見れば、実際何をしたのか分からない。多くの与党議員は大臣職に就き、箔をつけたがっているといわれ、首相としては党内融和を図り内閣のフレッシュ感を出すため、なるべく多くの国会議員を大臣にしようと、頻繁に大臣の首をすげ替えていると、かつては批判が結構あったが、最近はほとんど聞かれなくなった。政治家が力をつけて1,2年で業績を残せるようになったとはとても思えない。マスコミの怠慢だろう。写真は2012年の自民党総裁選で候補者がそろって沖縄・那覇市を遊説した時に撮影した。