2023年09月16日

沖縄から見た大臣の1年交代劇

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 9月14日、岸田内閣の新しい顔ぶれが発表になった。新聞記事を見ると、「第2次再改造内閣」とある。岸田氏が首相に就任してからまだ2年足らずにもかかわらず、何度内閣を改造したのだろか分からない。長い大臣でも2年足らずであり、例えば、沖縄担当ならば1年余りにすぎない。ちなみに、2022年8月から沖縄担当相だった岡田氏は地方創生担当相との兼務。今回の改造で沖縄担当相となった自見英子氏は、地方創生、万博など5つの担当を兼務し、いつまで大臣職にいるか分からないが、おそらくそれほど長くない間で、いろいろな仕事を並行しながら進めることになり、まともなことができるか疑問に思うのはごく自然だろう。

 今回の内閣改造に限らず、1年か2年で変わる大臣が結構多い。それに「仕事をやっている」感を出したいのか、最近はやたら兼務が多くなっている。9月14日に新聞に掲載された「内閣の顔ぶれ」の下には、「特命・担当事項」が小さい文字で12行にわたって延々と書かれていた。まともに考えれば、そんな大臣に何ができるのか想像もつかず、政治の世界を外から見れば、実際何をしたのか分からない。多くの与党議員は大臣職に就き、箔をつけたがっているといわれ、首相としては党内融和を図り内閣のフレッシュ感を出すため、なるべく多くの国会議員を大臣にしようと、頻繁に大臣の首をすげ替えていると、かつては批判が結構あったが、最近はほとんど聞かれなくなった。政治家が力をつけて1,2年で業績を残せるようになったとはとても思えない。マスコミの怠慢だろう。写真は2012年の自民党総裁選で候補者がそろって沖縄・那覇市を遊説した時に撮影した。
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2023年09月10日

ようやく秋の気配

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 最近、朝晩がしのぎやすくなった。風通しのよくない那覇市街地ではまだクーラーをつけないと眠りにくいが、まとわりつくような湿り気がなく風が爽やかで心地よい。最高気温は30度を超えるものの、今日(9月10日)の空は雨を予感させる低い雲がなく、秋の気配が漂う。とりあえずここ1週間は台風や秋雨前線の予報はなく、すごしやすい日が続きそうだ。
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沖縄で感じる対中外交の戸惑い

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 新型コロナウイルスの感染が広がる前は、那覇市の国際通りや牧志公設市場で一番耳に飛び込むのは中国語だったが、昨日(9月9日)同じ場所にいても中国からの観光客らしき人はちらほら見かける程度だ。地元紙によれば、中国―那覇の航空便が埋まらずキャンセルが出ている上、公設市場の鮮魚店でも中国人観光客向けの売り上げが落ちているという。不動産不況など中国経済の低迷と関係している面はあろうが、原発の処理水放出など政府の対中外交の影響も否定できないはず。

 もともと、米中間の軍事的な発火点になる可能性が叫ばれる台湾と距離が近い沖縄は、政府の対中政策の波をもろに受けやすい。そんな沖縄から見れば、長期的な視点に立って政府は中国向けの外交や安全保障の政策をたてているかどうか疑問を感じずにはいられない。どちらかといえば米国の政策をそのままなぞっているようにしか思えない。独自の政策が見当たらない。米国は太平洋をはさんで距離的に離れている上、経済規模からいえば日本に比べ中国の比重は小さい。軍事的にはもちろん、経済的にも衝突が起きても日本に比べ影響は軽い。そのあたりを政府は理解して外交や安全保障の舵取りをしているのだろうか。
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