2016年10月30日

素朴な調べが響く首里のクェーナ

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10月28日、首里城内の特設会場(下之御庭)では首里城祭の「伝統芸能の宴」として、「首里のクェーナ」が上演された。クェーナとは各地域に歌い継がれている古謡。首里は琉球の首都であり「首里のクェーナ」には、王朝文化を象徴する歌詞が残るといわれる。

この日の演目は、神の国を意味する「アガリユ」、旅や航海の安全を祈る「ダンジュカリユシ」「ウリズンクェーナ」の3つ。いずれも7人の女性が輪になってゆったりと回りながら歌う。全員が同じ歌詞を斉唱する場合もあれば、言葉のかけあいをする場合もあるが、曲調は途中でほとんど変わることがなく、歌詞も同じフレーズの繰り返しが多い。声の調子には悲しみや喜びの激しい感情の淀みはなく、澄みきった流れがふわふわと天空に向かって昇るのを感じる。曲は歌声を中心に組み立てられ、最初の曲では楽器をいっさい使わず、残り2曲も小さな太鼓1つを軽く叩くだけだった。

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2016年10月22日

感謝の気持ちを忘れない沖縄 〜松と水に恵まれた松川地区〜

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那覇市の松川公民館の横には2つの小さな碑が立つ。1つは水神の碑である。松川集落には3つの池が生活用水や防火用水に利用されていたが、都合により埋め立てることになり、その3つの池の神を祀っている。

もう1つの碑には「松川村御風水神」「村中軸」「唐御通し」「糧シディ毛」の4つの名前が刻まれている。最初の「風水神」は村の守り神であるが、他は測量基点、芋、農作業をする高台を意味する。なぜ碑に名前を刻むのかと思うものばかりである。「測量基点があります。ありがとうございます」「芋のおかげで生きられます。ありがとうございます」「便利な作業場があります。ありがとうございます」など、何にでも感謝の気持ちを持ち続けてきた表れらしい。

 那覇市内で首里地区を高台とすれば、そのふもとに位置するのが松川地区。高台から下ってきた水脈が豊富で水に恵まれ、琉球王国時代は稲作が盛んだった。集落内にはいくつもの共同井戸があった。水道が普及すると使われなくなったが、正面は人が落ちないように金網を張り、それ以外の周りをコンクリートで囲んでいる。自分たちの祖先の命を繋いでくれた井戸を感謝の気持ちを忘れないため保存し拝所にしている。

 集落内の拝所を回って手を合わせていると、少し柔らかな気分になれる。感謝するとは、頭を下げたりへりくだったりすることが目的ではない。いろいろなものに支えられて命があることに気づくため。命がある幸運を実感できれば、多少の不平不満があっても気にならない。ちょっといやなことがあっても「何でおれがこんな目に遭わなければならないのか」と愚痴る自分が恥ずかしくなる。
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2016年10月19日

各国の思惑入り乱れる沖縄

那覇市上空の戦闘機 007.jpg

10月18日、比較的低空で那覇市上空を飛ぶ戦闘機を何度も見かけた。この写真を撮影した時は、2機がかなり接近して比較的低空で飛行していた。ここ数日は、オスプレイも頻繁に通過。前日は午後10時近くまで、オスプレイ独特の爆音が鳴り響いた。

地元紙の報道によれば、嘉手納基地では同日早朝に米サウスカロライナ州基地所属のF16戦闘機10機が飛来し、午前8時から午後1時までF15戦闘機などがタッチアンドゴーを100回ほど繰り返したという。いずれにせよ、沖縄は頻繁に軍用機が行き交っている。今年は北朝鮮がミサイル発射や核実験を繰り返していることと関連するのだろうか。

先日の全国メディアの報道によれば、次期最新鋭戦闘機F35は沖縄でなく、三沢に配備される。F35は非常に高価であるため、中国のミサイルに狙われやすい沖縄には配備できないと防衛省が判断しているそうだ。
こうした報道や最近の米軍の動きから浮かび上るのは、武力衝突が起きかねない沖縄である。近海では中国の軍用機や軍艦の出没も伝えられる。各国が沖縄周辺で活動し挑発し仮装敵国の出方や方針をうかがう。場合によっては実際に火花を散らすことも厭わないのかもしれない。各国にとって主要な領土から離れた沖縄は、小競り合いをするには最適の場所。沖縄戦と同じく再び、本土を守るために「捨て石」になりかねない。
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