2017年07月29日

北朝鮮のICBMと沖縄の基地

001.jpg

沖縄では、米戦闘機の訓練が急増している。地元紙によれば、7月26日に嘉手納基地について周辺自治体が4時間行った目視調査では、離着陸やタッチアンドゴーを183回確認した。2カ月半ほど前に実施した同様の調査結果の4倍以上に相当する。また、今年5月から7月に周辺3市町に届けられた苦情は216件。昨年の同じ時期は85件だった。

確かに、那覇市内でもここ数カ月、上空を飛ぶ戦闘機は確実に増えている。以前はたいてい1、2機程度でぽつりぽつり飛行していたのが、最近は上空を頻繁に行き来し、編隊を組むこともよくある。4機まとまっての飛行も珍しくない(写真は4機編隊で那覇市上空を飛ぶ戦闘機)。

 戦闘機が存在感を増していることは、7月29日、ICBMとみられる弾道ミサイルを日本近海に向けて発射したように、北朝鮮がミサイル実験を重ねていることと無関係ではあるまい。北朝鮮の核とミサイルに対して、日本は米国と歩調を合わせ、武力による威嚇と経済制裁で抑え込もうとしている。しかし、ミサイル発射のたびに日本政府は「断固抗議」「制裁を強化する」を繰り返すばかり。今のところ目立った効果が表れていないのは確かだろう。

米国の軍事力・政治力がかつてほど圧倒的でなく、複雑に利害関係が入り組んだ国際社会の中で、日本から見た正しさばかりを振りかざしても、本気で協力する国はそれほどないせいだろう。そろそろ、米国頼みで力による封じ込めを目指す北朝鮮政策から転換する必要があるだろう。
posted by テツロー at 15:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月25日

遠くなりゆく戦後と戦跡

太平洋戦争の戦跡.jpg

『消えゆく太平洋戦争の戦跡』が山川出版社から発刊となった。沖縄の戦跡を担当させていただいた。現実の戦跡をめぐり、本書の戦跡の写真や文書を読んでいると、事実が刻まれたモノがいかに歴史を力強く物語るか、改めて感じた。実際に戦争を体験した人々が高齢化し他界し、直接、伝えることが難しくなっている今、戦争の現場に立って当時のモノに触れ、資料などをもとに想像力を働かせることが、数少ない戦争に迫る機会だろう。

 ただし、本書の中で説かれているように、その戦跡も時間の波にゆっくりと洗い去られつつある。戦跡がコンクリートや金属でできたモノだとしても、積極的に守ろうとしないかぎり、時間とともに朽ち果てる。草木に覆われ人の目に触れなくなる。

子供の頃、終戦記念日の前には、戦争に関連したTV番組や出版物が企画され、独特のムードが立ち込めていたが、最近は戦争関連の企画が出されることはめっきり減った。だんだん忘れ去っていくというよりは、日本の負の遺産を刻んだモノたちは消し去り「未来志向でいきたい」という積極的な意識が働いているのだろう。
posted by テツロー at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年07月15日

首里城からの夕日

首里城西のアザナからの夕日 003.jpg

 まったく同じ夕日は二度とない。沈む太陽は毎日同じでも、空に漂う雲の形は日によって異なるからだ。夕日の印象は雲によって大きく変わる。そういう意味では、今の季節は沖縄で最も夕日が美しいと思う。強力な熱によって豊富な水蒸気を含んだ雲は、筋肉質であり刻々と変貌し、夕日を浴びて複雑な表情を見せる。

 首里城の西の端、西のアザナは、那覇市周辺では夕日を眺めるベスト・スポットだろう。沖縄本島中南部はあまり高い山も建物もないおかげで、標高130メートルほどの西のアザナからは、那覇市街地が一望でき、その向こうには東シナ海や慶良間諸島の島影が見える。市街地は白いコンクリートの建物が目立ち、地中海の街並みを思わせる。波や風のない日は、広大な内海を思わせる光景が開ける。
posted by テツロー at 13:53| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする