2017年08月28日

旧盆ムード漂う沖縄の街

浜比嘉島のエイサー 007.jpg

来週には旧盆に入る。今年は9月3日に初日のウンケーを迎える。スーパーをはじめ店頭には旧盆コーナーが設けられ、線香や打ち紙、お供え用の果物やサトウキビが並ぶ。旧暦行事を残していても、沖縄の旧盆のように会社や商店が休みになる地域はほかにないだろう。テレビやインターネットによって、全国画一の生活習慣が広まり、地域ごとの文化や感性が塗りつぶされる中、沖縄では伝統が受け継がれ、共同体意識が脈々と流れ続ける証しだと思う。

旧盆の到来を感じさせる風物の一つがエイサー。もともと祖先の霊を向かい入れ送り出すための演奏と踊りという。那覇市内はあまり見かけないが、地方の集落を訪ねると、威勢のよい太鼓の音が聞こえ、近寄っていけば家々を回るエイサーの集団と出くわすことがある。そうした家々の戸や窓は涼しげに開け放たれ、仏壇のまわりに温かく明るい灯りがともっている。蒸されるように暑かった夏が遠ざかる季節を感じる。
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2017年08月19日

加熱する沖縄の夏と憎しみの連鎖

セミの抜け殻 004.jpg

 今年の沖縄の夏は例年にも増して暑い。昨年までならば、最高気温は高くなっても32度ぐらいまでだったが、今年は連日のように34度まで上昇する。実際、8月上旬の沖縄地方の平均気温は平年に比べ1.5度高く、平年との気温差は過去最高を記録した。那覇では平均気温が30.7度となった。

暑い夏とは関係ないだろうが、外敵に向けた憎しみの連鎖も世界各地でヒートアップしている。北朝鮮による大陸間弾道弾(ICBM)の発射実験「予告」をめぐり、軍事的な衝突危機をあおる報道が連日テレビや活字メディアを賑わした後、北朝鮮の「様子を見る」発表で国際的な緊張もひとまず収まるかに思えたところ、8月18日にスペインから自動車を使ったテロのニュースが入ってきた。東京五輪など国際的なイベントを控え、今後外国人の入国が増える日本でもテロの危険性が高まる、などと声高に叫ぶ番組がしばらく続くだろう。

 確かに、テロをはじめ外からの敵に対して警備や防衛を厳しくして守りを固めることは必要だろう。しかし、目先の恐怖に囚われず、いったん冷静になる必要がある。警備や防衛を過剰に行えば、失うものがあり、憎しみを向ければ憎しみで返ってくることも忘れてはならない。例えば、テロが憎いから、少しでも疑いがある人を片っぱしから逮捕すれば、民主国家が大切にしてきた「自由」「人権」が大きく損なわれる。自動車がテロに使われても、自動車の使用を禁止しようという意見は出てこない。自動車を使用禁止にすることによる不便・損害がはっきり分かるからだ。「自由」「人権」は失われないと、その大切さは目に見える形がないだけに分かりにくい。
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2017年08月12日

オスプレイが飛び続ける理由

普天間飛行場オスプレイなど 002.jpg

 報道によれば、防衛省は8月11日、オスプレイの飛行を容認すると発表した。オーストラリア沖で同月5日、普天間基地所属のオスプレイが墜落事故を起こし、飛行自粛を米軍に要請していたにもかかわらず方針を一転させた。構造的な欠陥はなく安全に飛行できるとする米軍の説明を受け入れたという。

 しかし、事故原因が何だったのか、何をもって安全と判断したのか具体的な内容は明らかにされていない。これまでもオスプレイは機体トラブルや事故を起こしても原因について具体的な説明のないまま飛行を再開した。抑止力のためには、オスプレイを配備し、継続的な訓練で飛行技術を維持する必要があるといわれてきた。

 こうした主張を聞くたびに、なぜオスプレイにこだわるのかという疑問がわく。日本の自衛隊も、必要性に関する議論も聞かれないままオスプレイ導入を決めた。従来機に比べて輸送能力が高いとか、航続距離が長いとか性能が優れることが挙げられるが、基本的には輸送機である。しかもトラブルや事故が多い。高性能の輸送機があるから攻撃を控えようという思考が、敵対国に生まれ抑止効果が働くだろうか。むしろ、多くの軍需産業とオスプレイが深く結びついているからという米国メディアの指摘の方が説得力を持つ。弊社から発刊された『データで読む沖縄の基地負担』でも、この説を以下のように紹介している。

 「米雑誌『タイム』2007年9月26日号(『オスプレイ配備の危険性』の翻訳より)は、開発中に数々の問題を指摘されながらオスプレイが生き残ったのは軍需産業の影響力だったと分析する。それによれば、ジョージ・ブッシュ政権(1989年〜1993年)下で国防長官を務めたディック・チェイニー氏はオスプレイ開発計画を何度も打ち切ろうとしたが、MV22の主要メーカーのある州選出議員がオスプレイを生き残らせるために「ティルト・ローター・テクノロジー同盟」を創設。40州以上に散らばる2000社近いオスプレイ部品業者もこれを援助し、それぞれの州の出身議員に開発計画の続行を働きかけたという」
posted by テツロー at 17:59| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする