2017年12月03日

日馬富士騒動の陰で消えたもの

新都心公園のトックリキワタ 005.jpg

 トックリキワタがピンク色の花を咲かせている。このトックリキワタは不思議な樹木である。その名のとおり、幹の中央部分が膨らみトックリのような形をしている上、表面には無数の棘が付き少々異様な風貌だが、花はその外形とは違って鮮やかなピンク色である。満開のトックリとは裏腹に、沖縄はぐずついた天候が続き、どこか滅入る気分である。気分が滅入るのは天気のせいばかりではない。それは分かっている。

 ここ半月ほどはテレビのニュースは毎日のように、日馬富士の暴力問題を連日のように取り上げ、日馬富士が引退会見を開いた週などは、情報バラエティ番組はほとんどこの話題一色だった。日本人はこんなに相撲に関心を持っていたのだろうかと思う。おそらく相撲そのものというより、国技の看板を掲げながら、活躍する力士の中心をモンゴル出身者が占める現実が日本人のナショナリズムを棘のように刺激してきたことが背景にあるのだろう。

 いずれせよ、飲酒運転の海兵隊員が引き起こした死亡事故や、県内在住の女性を暴行目的で殺害したとして強姦致死などの罪に問われる元海兵隊員で軍属だった男の裁判などが、沖縄ではこの時期にあったものの、全国ニュースではほとんど隅に追いやられたか、まったく触れられない。もともと、北朝鮮の核・ミサイル問題や中国の海洋進出などに関連して「安全保障」については全国的な関心はあっても、その「安全保障」のためにどのような代償を払うか、沖縄がどのような負担を負うか、あまり関心がないことの表れだろう。
posted by テツロー at 21:05| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする