2018年07月30日

宜野湾市大山区の大綱引き

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 宜野湾市の大山小学校グラウンドで7月29日、大山区の大綱引きが行われた。沖縄では雌綱と雄綱の二つの綱を繋ぎ合わせて引き合うが、大山区の大綱は繋ぎ合わせる先端部分「カナキ」が円環状になっている点が特徴的である。

 前村渠(めーんだかり)と後村渠(くしんだかり)の二チームに分かれて引くが、本番前の「ガーエー」では、それぞれのチームを象徴する旗頭「和気満堂」と「協力一致」が舞を披露し、高さと力強さを競う。旗頭はそれぞれ長さ6メートル、重さ30キロある。続く「アギエー」では、二つのチームが六尺棒でカナキを高く掲げてぶつけあう。本番では、二つの綱がカナキ棒でつながれた後、引き合う。

大綱引きのほかの写真はこちらのホームページへ(http://www.okinawatanken.ecnet.jp/
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2018年07月28日

「国会議員になった『隠れキリシタン』」 

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 今年7月、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録され注目を集めているが、江戸時代にキリスト教徒が潜伏したのは長崎や天草地方だけではない。本書「国会議員になった『隠れキリシタン』 ―時代に翻弄された日系二世の肖像―」で紹介する福岡県大刀洗町の今村は、潜伏していたキリスト教徒の多くが明治以降、ブラジルへ移住したというダイナミックな歴史を持つ。

 ブラジルに移住した今村出身者から生まれた日系二世が、本書で焦点を当てる平田進である。彼は青年期を迎えた太平洋戦争前後、ブラジルと日本が敵対関係にある中、2つの国にルーツを持つ二世としてアイデンティティのありかに悩む。戦中を日本で過ごし、戦後はブラジルに戻って政界に進出し国会議員になり、両国の橋渡し役を務める。平田進を通して、宗教の自由が認められたはずの近代日本で、隠れキリシタンの末裔たちがたどった運命、彼らの「それから」を追ったのが本書である。

【本書のタイトル】
国会議員になった『隠れキリシタン』 
―時代に翻弄された日系二世の肖像―

【本書の概要】
 ・大きさ:B5判  ・総ページ数:192  ・発行:沖縄探見社
 ・著者:高橋哲朗  ・定価:本体価格1400円+税

【本書の構成】
 第1章 福岡県大刀洗町(今村)
 第2章 開拓地に教会を
 第3章 ブラジルに日系人学校を設立
 第4章 二つのナショナリズム
 第5章 戦争協力アナウンサー
 第6章 検閲の時代と日系二世
 第7章 ブラジルで「異分子」から再出発
 第8章 大臣からテロリストまで
 第9章 「ブラジルブーム」の陰で

さらに詳しい内容や購入方法についてはこちらのホームページへ(http://www.okinawatanken.ecnet.jp/)

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2018年07月21日

沖縄から見える忖度日本の行方

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 昨年から今年にかけて話題になった忖度(そんたく)は、もともと悪い考え方ではない。たびたび日本の美徳として取り上げられる「おもてなし」も、忖度の延長線上にある。本人が口にする前に、その人が喜びそうなことを微に入り細に入り用意しておく。まさに忖度の極地である。

 ただし、忖度が社会の公正さを歪める方向へ突き進むとき、思わぬ危険性をはらむ。戦後、民主主義が持ち込まれたはずの日本では、まだ自分で考え判断して行動する「個」が確立されていない。周囲の動きや雰囲気を見ながらの行動が一般的。加えて、冷静になることを呼びかけ、社会全体が一方向に流れるのを押しとどめる役割を持つはずのメディアも、むしろ後押しする傾向にある。

 特に近年は、視聴者や読者の心境を忖度した番組や記事づくりが目立つ。日本は強くて美しいというナショナリズムが濃くなりがちな社会の雰囲気に応えて、「すごいぞ日本」を煽る記事や番組がやたら増えている。「個」が確立してない日本では、ナショナリズムを沸騰させる危険性を秘める。
posted by テツロー at 12:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする