2018年07月19日

浦添市美術館の北斎展

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 手短に見えるもの、周りで動くもの、頭に浮かぶものを、とにかく手当り次第、絵筆で写し取る。「芸術」や「自己表現」が頭をかすめることなく、ひたすら物体を生き生きとした絵にすることだけが願い。浦添市美術館で開催中の北斎展を見た印象である。北斎が自らを「画狂人」と呼び、現在でいえば「ゴミ屋敷」のような家で死ぬまで絵筆をふるい続けたというエピソードが紹介されており、もっともだと思う。他人を感動させるには、狂人のような情熱が欠かせないことを教えてくれる。ただ、狂人のような情熱を注ぎこんでも誰しも北斎になれる訳でなく、たとえ、なれたとしても本人や周りの人々が幸せかどうかは別の問題だろうが。北斎展は9月2日まで。
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2018年07月15日

ネコブームについて再び

玉陵とネコ 013.jpg

那覇市の市場界隈に居つくネコが結構いて、それを目当てにネコ愛好家がやってくるらしい。最近は「野良ネコにエサを与えないように」の張り紙が多くなったが、それでも他の地域に比べると寛容であり、至るところで野良ネコたちが勝手気ままに振る舞う姿を見かける。最近、ネコブームと呼ばれるのも、ネコと人間の距離感が今の時代に合っているせいだろう。あまりくっつきすぎず、べたべたしない一方、時折可愛げのある表情や仕草をみせる。飼うとしても犬のように散歩に連れて行く必要はなく手間がかからない。適度な距離感が心地よい。
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2018年07月07日

オウム世代の高学歴が抱える弱さ

年末の南千住 012.jpg

 昨日、7月6日は、地下鉄サリン事件などを引き起こしたオウム真理教の元幹部7人に死刑が執行され、テレビ各局が大々的に報道した。その中で繰り返し発せられた言葉が、「なぜ高学歴の人たちがオウム真理教のような宗教にのめり込み犯罪に手を染めたのか」だった。

刑が執行された元幹部らと同じ世代である筆者からすれば、オウム真理教にのめりこんだ心境は想像できなくもない。自分で人生の目標や価値を決めて、それに向かって進んでいくことが難しかったのかもしれない。それに比べれば、高学歴を獲得するための受験勉強は簡単である。何をどうすればよいか明らか。努力の成果はテストの点数としてはっきり表れる。

 しかし、高学歴を手にした後、一般社会に船出しようとすれば、受験勉強のようにはいかない。自分で目標をたて努力の仕方も自分で決めなければならない。受験勉強に追われてきただけに、どう考えればよいか分からない。しかも、日本は高度経済成長期を終え、「末は博士か大臣か」や、大企業における昇進など、社会的に高い地位を目指してがむしゃらに突っ走るという生き方も輝きを失っていた。もっと精神的に満たされる生き方がないか思い悩むうちに、自分の進むべき道を宗教が照らすように感じたとしても不思議はないだろう。
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