2018年09月29日

台風24号が接近中の那覇

台風2号が那覇接近 001.jpg

 9月29日は朝、目が覚めた時から風の音が騒がしい。島全体を揺さぶるような「ゴー」に、何かの隙間をすり抜ける「ヒュー」や、金属片を打ち鳴らす「ガランガラン」の音が頻繁に入り込む。その後2,3時間経つと、横殴りの雨が煙幕のように視界を白く覆うようになり、台風24号が着実に近づくことを感じさせる。もうしばらくは部屋に缶詰めだろう。東側に向く出入り口は風が直に吹き付けるため、開けようとすれば、何十キロもの重りがあるかのように重い。しかも、ちょっとでもドアが開けば、すぐにびしょ濡れだ。

 これだけ台風の猛威が迫るのは久しぶり。大気の循環という自然エネルギーの流れの中で、「ほんのはずみで」これだけ強烈な風雨が巻き起こることを考えれば、人間の存在の弱さや脆さは明らか。それでも、現代ではコンクリートの建物の中にいれば命の危険にさらされることはない。琉球王国時代、木造茅葺きの家に住む庶民は、神に祈りながら台風が過ぎるのを待っただろう。
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2018年09月23日

色あせた言葉とぬるま湯の中で

ネコ市長選と県知事選 004.jpg

 牧志公設市場の周りを歩いていたら、「ニャハ市長選」というポスターを見かけた。ネコの人気投票をするという意味のようだ。ポスター制作やイベント企画をする人たちは意図していないだろうが、現在実施されている知事選への皮肉にみえてしまう。今どきの選挙なんで、ネコの人気投票と変わらない。誰に投票しても同じこと、とも聞こえる。

 選挙に魅力を感じないのは、一つには政治家や候補者たちの言葉のせいだろう。誰が聞いても耳ざわりがよく、後からつっこまれても、どうにでもいいくるめられるような言葉が並ぶ。言葉は本来の輝きや生気を失い、手垢にまみれ干からびる。聞く側も、それら言葉の空疎さを知っているから本気で耳を傾けることもない。

 そして何よりも、有権者が大きな不満や違和感を抱えていないことが背景にある。小さな不満や違和感があっても、多くの人にとって悪い経済状態ではなく、まあまあのところでやっていける。ぬるま湯状態ともいえる。

 しかし、このぬるま湯状態も、現在の政府の力で維持していると言えるのか。日銀がジャブジャブと金を出回らせ、大量の年金資金で株価を吊り上げ、将来世代のツケとなる借金で政府財政を保つ。国家の安全保障も、アメリカだよりの上、負担は沖縄をはじめ一部地域に押し付ける。つまり、議論や批判の的になりそうな問題は一部の地域に押し付けるか将来に先送りしているにすぎない。
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2018年09月16日

普天間の移転先選びは沖縄の責任か

普天間基地 021.jpg

新聞からテレビまで沖縄は「安室奈美恵の引退」一色である。9月30日投開票予定の県知事選挙はまったく埋もれてしまった感がある。ただ、「引退」が重ならなくても、県知事選挙に対する関心は4年前に比べると、かなり低いことは明らかだ。

 4年前はまだ本格的な工事が始まる前であり、何よりも、沖縄の保守本流だった翁長雄志氏が辺野古新基地反対に回ったことにより、現状を変えられるという高揚感があった。しかし、安倍政権側は1枚も2枚も上手だったと言っていいだろう。

 工事や調整を長期化させながら着実に前に進める手法である。県民の間に広まった高揚感も、長引けばやがて冷え込み、諦めに変わると読んだのだろう。辺野古新基地をめぐる司法判断も、政権の意向を「忖度」したとのではないかという内容であり、県内だけでなく国内の空気感を変える手助けとなったようだ。

 辺野古新基地・反対運動に対する批判も、一つひとつは決定的ではないにしろ着実に影響を与えてきただろう。中でも強い違和感を覚えたのは、「辺野古に代わる普天間基地の移設先案を出せ」と反対派に求める声である。反対するなら代案を出せという論理は一見、もっとものように聞こえる。

 しかし、基地のように、受け入れ側の反発が避けられない「迷惑施設」について、「我々はいやだけど、あそこに持っていって」と別の場所に押し付けるようなことができるだろうか。実際、「迷惑施設」の受け入れ側が、代案としてほかの場所を提案することはもちろん、「代案がない」と受け入れ反対派が批判されることも聞いたことがない。日本の安全保障上、米軍基地は必要だけど、沖縄県内にとどめておきたいという、本土の暗黙の合意が働いたと言わざるを得ない。

posted by テツロー at 14:11| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする