2019年02月23日

平成最後に感じる内向きの香り

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 最近、ニュースを聞いてひっかかる言葉がある。「平成最後の」である。毎年行われる行事やイベントには枕言葉のように付けられる。今年、天皇の代替わりがあるから、事実には違いないが、何の意味があるのだろうか。行事やイベントの中身が特に変わっているわけではない。「最後の」という言葉が含む特別感や高揚感、かなり日本人独特の感覚を味わいたいのかもしれない。平成という時代区分は日本でしか通用しないことを考えれば、内向きの香りを感じずにはいられない。

 「平成最後の」は偏見を助長するとか、誰かを傷つけるとかいう言葉ではない。使ってもかまわないじゃないかという見方もできよう。しかし、最近のメディアには内向きの香りが充満する。韓国や中国にうんざりして辟易する一方、日本人や日本文化を褒めちぎり、日本食を絶賛したかと思えば、自分の健康や体調管理に夢中になる。関心はひたすら内向きであり自己満足の世界へ誘う。そんな流れに乗るテレビ番組や報道がやたら目につく。一つひとつはあってもいいのかもしれないが、こうも揃うとうんざりする。巨大な力が働いているかのように思える。

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2019年02月10日

仲島の大石と高層ビル

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 沖縄各地には、霊石信仰の痕跡がみられる。霊石信仰とは石が特別の力を持つと信じること。特に変わった形や色をしているとは思えない石さえ、信仰の対象となり祀られる。巨岩となれば霊力を宿すと考え、畏怖したとしても不思議はないだろう。

 高さ6メートル、周囲25メートルの「仲島の大石」は那覇では名の知られた巨石の一つ。那覇市のバスターミナル構内にあるが、かつてはこのあたりが海岸だった証しであり、近くに遊郭が軒を連ねた時代もある。那覇の歴史を黙って眺めてきた証人でもある。周りには縄が撒かれ前には小さな祠が建てられ、地元では「縁起のよい岩」として親しまれてきた。2階建ての小さなビルがあるだけだった建て直す前の旧バスターミナルでは存在感を放っていたが、バスターミナルの再開発によってすぐ横に地上11階の高層ビルが建つとガラリと雰囲気が変わった。悠然と歩いていた大型動物が行き場を失いうずくまっているかのように見える。
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2019年02月04日

首里城の御内原地区が新規開園

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 2月1日からグランドオープンした首里城の御内原地区を回ってみた。100人ほどの女官が生活した男子禁制の区域と聞いて華やかな世界を思い浮かべていたが、実際に見た印象では「質素」だった。政治の表舞台である北殿や正殿、南殿は色やデザインで目を引くのに対して、御内原の建物はシンプルで飾りらしいものが見当たらない。豪華とは程遠く、こじんまりとしている。宗教の世界に身を捧げた僧侶たちの寺院に近い気がする。当時の女官たちも、あまり広いとは言えない区域で人生の大半を過ごし、王族と国に身を捧げるために存在したとすれば、それも当然かもしれない。

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