2019年05月26日

どこに行ったハコモノ行政批判

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 久しぶりに沖縄市泡瀬の埋め立て工事現場の横を通った。埋め立て工事は2002年に始められ、10年ほど前に目にした時に比べ進んではいるのは確かだが、ようやく土台部分という雰囲気であり、とても完成間近とは呼べない。2009年、埋め立て事業について「経済的合理性がない」として県と沖縄市に対して福岡高裁から公金差し止めを命じる判決が下り確定すると、1年後、沖縄市側は事業内容をリゾート・観光拠点からスポーツコンベンション拠点に変更し事業を継続している。

 リゾート施設でもスポーツ施設でも、沖縄の目玉である美しい海を埋め立ててまで新たに建設する必要かあるかどうか疑問が浮かぶ。スポーツ施設に関してみれば、すでに県内各地でプロスポーツ選手の要求を満たせる立派な施設が各地に建設され誘致合戦が繰り広げられており、これから参戦するにはそれなりの戦略が求められるはずだ。

 しかし、2010年に発表された計画は、多目的ドームやサッカー場、テニスコートなど従来の施設に比べ目新しさはなく、リゾート・観光で裁判所から差し止めをくらったから、とにかく目先を変えたという印象をぬぐえない。行政側も、そのあたりのことを感じているから事業がなかなか進まないのではと勘繰りたくなる。

 それ以上に最近、気になるのが、日本社会全体として2008年の民主党政権誕生前後にあれほど盛り上がったハコモノ行政・公共工事批判が、大手メディアからあまり聞かれなくなったことだ。批判できる行政の無駄がなくなったならばよいが、とてもそうとは思えない。民主党政権時代を「悪夢」と呼ぶ安倍首相を忖度しているかどうかは断定できないが、ハコモノ行政・公共工事批判は時代遅れのファッションか民主党政権の遺物かのような扱いに貶められている気がしてならない。
posted by テツロー at 13:26| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする