2020年07月26日

新型コロナとハンセン病

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 再び新型コロナ感染が全国的に拡大する中、ニュースを通して伝わる政府や自治体のトップの表情は、言うことを聞かない子供を叱る親のようであり、口から出るメッセージは、相変わらず「警戒」と「予防の徹底」である。厳しい言葉を並べれば感染が収まると思っているのだろうか。

 新型感染症だから分からない部分があるはずだが、感染の流行から半年が経過して情報の蓄積や科学的な分析が進み、どのようにこの感染症を恐れるべきか、ある程度概要が分かってきてもおかしくない。従来の感染症と比べてどれくらい恐ろしいのか、恐ろしくないのか。どのような状況で感染する例が多く、どの程度の予防策ならば感染してしまうのか。政府の判断の背景にはどのような科学的な分析があるのか。少なくとも、メディアを見る限りは、具体的な情報が公開されているとは思えない。

 情報公開のないまま警告ばかりが強められれば、感染者への差別を助長しかねない。沖縄に設けられたハンセン病患者の隔離施設「愛楽園」の歴史を振り返ると、感染症と差別の根深い関係が浮き彫りになる。感染力が弱いにもかかわらず、いったん発症すれば施設に強制隔離され一生出られない。本人の意志とは関係なく不妊手術が施される。病気を忌み嫌う意識が社会に浸透し、感染者を出した一族全体に差別が及びかねず、家族や親類との関係を完全に断ち切られる。治療法が確立し病気の全体像がとらえられても、差別と隔離政策は続いた。
 
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2020年07月18日

コロナ禍に映る戦前回帰

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 観光立県の沖縄県にとって、旅行代金の半分を補助する「GO TO」キャンペーンが7月22日から始まり期待するところは結構あるのだろう。最近、国際通りを見る分には、観光客が少しずつ戻っている。ちょうど夏休みの旅行シーズンに入り、キャンペーンを弾みにしてコロナ禍前の水準に近付けようという狙いだろう。

 ただ気になるのは、連日最高の感染者数を更新する東京都をはじめ、大都市部を中心に感染の拡大が見られることだ。観光客の到来を期待しながらも、感染の流入を不安に感じるのはどの観光地も一緒のはずだ。しかし、政府も東京都も積極的な感染防止策を打っているようには見えない。

 警報を打ち鳴らし、個人レベルで「三蜜を避ける」「マスク着用」など「新しい生活様式」を繰り返し訴えるばかり。ちょっと前まで叫ばれた「ステイホーム」について、某学者が「犬になった気分」と指摘したのは明言だ。「欲しがりません、勝つまでは」をはじめ精神論で「国難」を乗り切ろうとした戦前・戦時中と変わりない。わが国には、戦後70年以上たっても、国民を「教化」することによって国の方向性を変えられると考える政治家が多いのかもしれない。

 それにしても数年前、「国民を守る」と高らかに叫び、安全保障関連法案を成立させ憲法を改正しようとする政府は、今やコロナ感染については「自分の責任で守れ」と突き放しているようにしか見えない。おそらく国民の7,8割以上は几帳面に「新しい生活様式」を守り、2,3割か、それ以上に少ない人々が政府や都の警告を無視して動き回っているのだろう。几帳面に守っている国民は、繰り返される警告にうんざりし、残りの少数者は警告をいくら繰り返しても聞く耳を持たない。だが、初めから分かっていたこと。これを前提に感染を防止するのが、現代における科学や政治の知恵のはずだ。
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2020年07月11日

コロナ対策で沖縄が抱える不安

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 沖縄には少しずつ観光客が戻りつつある一方、7月9日には69日ぶりに県内で新型コロナウイルスの感染者が確認された。県をまたぐ移動が復活すれば予想された事態ではあるが、政府が経済活動の復活ばかりを重視し、はっきりとした感染対策を打ち出せないことに不安が募る。

 米軍基地を抱える沖縄としては、7月に入って米軍基地関係者の感染が次々と確認されていることも心配のタネだ。10日までに計十数人程度に上るとみられる。米軍側の方針によって、正確な感染人数はもちろん、感染者の居住地や行動履歴も公表されていない。9日には、米軍海兵隊が北谷町にホテルを借り上げ隔離措置を実施していることも明らかになった。

 日本国内では感染対策として外国人の入国が非常に制限されているが、米軍関係者はこうした規制の枠外にある。基地内で厳格な対策がとられていなければ、世界一の感染大国・アメリカ本国からコロナウイルスが県内へ簡単に持ち込まれることになりかねない。米軍側は隔離措置や感染対策の詳細を明らかにしておらず、米軍関係者を通じて県民へ感染が広がらないか懸念される。
posted by テツロー at 11:36| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする