2022年12月24日

沖縄で迎えるクリスマスイブ

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 今日はクリスマスイブだが、そんな雰囲気は街中を見渡してもあまり感じない。一部の商業施設を除けば、沖縄ではクリスマスの飾りつけがほとんどない。新型コロナの影響が多少あるかもしれないが、感染が広がる前から、クリスマスで盛り上がるムードがなかったと思う。逆に言えば、キリスト教の国でもないのに派手な電飾があちこちにあり、クリスマスを意識させる光景が多い東京など一部の大都市が異常なのだろう。

 自分が学生のころはイベントを開いたり恋人と過ごしたりするのが当たり前というムードがつくられていた。まだ日本がバブル景気に浮かれていた頃であり、個人的にも若かったせいもあり、一部業界が売り上げアップを狙った策略であると薄々気づきながらも乗っかってしまった。クリスマスを1人で迎えたり、冴えない男だけが集まって過ごしたりすれば何とも侘しい気になった。今からは想像もできない時代である。
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2022年12月18日

有事で沖縄住民の命や生活はどうなる?

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 ロシアのウクライナ侵攻によって戦争が日本人の暮らしにも影を落とし始めた今年。岸田首相が「敵基地への反撃能力」保有を掲げ防衛費を大幅に増額する方針を明らかにして、さらにきな臭ささが増した感がある。長距離ミサイルや戦闘機を買い入れ、抑止力を高めるのが狙いらしい。首相は「日本を守りきる」と断言している。だが、日本の何を守るのだろうか。住民を守りたいのだろうか。

 勇ましい発言をしたがる政治家らは兵器をできるだけたくさん買い入れ、敵対国ににらみをきかせたいのだろうが、「抑止力」に相当する「にらみ」は敵対国側が「怖い」と思わなければ成立しない。敵対国は現時点で日本よりも多くのミサイルを保有している。日本が導入を始めればさらにミサイルを増強することが考えらる。しかも敵対国は権威主義国家であり国民に被害が出ることを、少なくとも日本よりは気にかけない。やたら勇ましい発言は繰り返す政治家が増えたが、敵が反撃するリスクを犯してでもミサイル発射の判断を下せる政治家が日本にいるかどうかの問題もあろう。

 しかも住民の命や最低限の暮らしを守ろうとするならば、武器の大量購入よりも住民の避難方法・場所や食料・エネルギーの確保を優先すべきだろう。特に有事の際には最前線となる可能性が高い沖縄は多くの離島からなり、避難場所が限られ食料やエネルギーの問題が起きやすい。12月17日付の地元紙には、航空機や船舶による避難について書かれていたが、有事の際の避難方法として現実的だろうか。ロシアによる攻撃を受けた際、ウクライナでは地下鉄の駅構内やビルの地下室に避難する場面をニュースでよく見たが、有事の際に長距離の避難は危険が大きいはずだ。となれば、状況が落ち着くまでは近場の避難場所に留まることになるが、そうなれば食料やエネルギーの確保が欠かせない。現実的な避難計画および食料・エネルギーの備蓄計画を立てる必要があろう。
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2022年12月11日

ネット世論と沖縄の行方

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 昨日(12月10日)の地元紙の1面に「防衛省が世論工作研究」という見出しの記事が掲載された。ネットのインフルエンサーが無意識のうちに同省に有利な情報を発信するように仕向け、防衛政策への支持を広げたり、有事で特定国への敵対心を煽ったり、反戦機運を払拭したりすることを目指すようだ。ネット空間の「世論」は誰が言い出したか分からないうちに形成され、流れを変えることが難しくなりかねないだけに怖いと思う半面、もうすでに意識的にネット世論がつくられている気もする。

 財源問題があるものの防衛費倍増は仕方ないというムードばかりが先走り、増額する防衛費を何のためにどう使うかという議論はほとんど始まっていない。また、反戦意識の根強い沖縄に対する冷ややかな意見はこれまでにも多く、先日もネット・インフルエンサーが辺野古新基地の反対運動を揶揄する投稿をして話題になったばかりである。歴史と日本全体を見渡した冷静な議論がますます希薄になっていくのかもしれない。ちなみに、ほぼ同時に同じ内容の記事「防衛省が世論工作研究」が共同通信をネタもとにしてネット配信されたが、今のところは反響を呼んだ気配は見られない。
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