2023年01月28日
那覇では最低気温が10度近くに
沖縄・那覇でも気温が低い日が続いている。大雪に見舞われる地域に比べると暖かいレベルだろうが、暖かいか寒いかはあくまでも相対的なもの。那覇では20℃を切れば「寒い」の声が聞かれ始め、15℃前後になればかなり寒い。10℃前後は年に何度かあるかどうかの耐え難いレベルだ。週間天気予報を見ると、この寒さはまだしばらく続くようだ。
市内の観光スポットである首里城は、那覇の中心街と比べて標高差は100メートル余りとさほどないが、冬の沖縄は風が強いせいか、周囲に風を遮るものが少ない首里城周辺はより寒く感じる。最近、二輪車用の駐車場に行くと、野良猫がバイクのサドルで眠っていた。時々見かける光景だ。彼らも試行錯誤を重ね、寒い時期の過ごし方を研究しているのだろう。
2023年01月21日
那覇でも消えゆく旧暦の時間
明日(1月22日)は旧暦の正月だが、那覇市の繁華街を歩いてもほとんど関連するものを見当たらなかった。牧志公設市場の入り口に、旧正月の1日、2日相当する22日、23日は休みになるという張り紙だけ。糸満市など漁業関係者が多い地域では、大漁旗を掲げた漁船が連なったり港で宴会をする人々を見かけたりできるが、比較的旧暦行事が残る沖縄でも旧正月を祝う光景は消えつつあり、沖縄以外の日本となれば旧正月があること自体ほとんど忘れられているだろう。
中国では春節(旧正月)前後に大量の人々が移動し、韓国では大統領夫妻が伝統服を身にまとい国民に向けたメッセージを発するのとは対照的である。一方、大半は語呂合わせであるにしろ、日本には多くの記念日があり、新たな記念日も次々と生まれている。中でもクリスマスに始まって、バレンタインデー、ハロウィーンや恵方巻などはかなり広がりを見せている。それを考えると日本人は行事や記念日が嫌いということはあるまい。今の時代では新しいモノが好まれ、イベント的な軽いノリが受け入れられやすいかもしれない。
2023年01月14日
開花を始めた那覇のサクラ
那覇市の中心部に広がる緑ケ丘公園でヒカンザクラが花をつけ始めた。注意しなければ見落としそうなほど、まばらで小さな花だが、確実に開花が進むことを感じる。今シーズンは12月に厳しい寒さが訪れた後は比較的暖かい日が続いていることから、例年に比べ開花が早いように思える。サクラの開花は寒さと暖かさのバランスで決まると聞く。
サクラといえば今日(1月14日)と明日は共通テストが行われる。受験生にとっては「人生が決まる日」と思って緊張しているだろう。後から振り返れば、実際そうであるかどうかは甚だ疑問だが。受験生やその予備軍の勉強を多少なりとも手伝っている立場からいえば、共通テストで試されるのは人生で必要とされる知識や思考方法のほんの一部にすぎない。
何かしらの基準を設けて受験生に合否をつけなければならないから、まったく無意味とは言えないが、受験生を選抜する方法としてはもっと別の
やり方があっていいはずと思う。おそらく、大量の受験生を短期間のうちに篩(ふるい)にかけるとすれば、共通テストやセンター試験の形にならざるを得ないのだろう。
今後、少子化に伴って受験生はますます減っていくのだろう。これまでのように有無を言わさず、共通テストのような試験で、受験生をふるい分ける方法はだんだん通用しなくなるのではないか。教科書や参考書の内容をどれだけ覚えているかによって学生を選抜するような大学に対して、受験生が魅力を感じず、むしろ大学の方が淘汰される時代が到来することを願う。