2023年01月08日

外観を見せ始めた牧志公設市場

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 周りを囲っていたフェンスが外され、2019年から建て替え工事に入っていた那覇市の牧志公設市場が真新しい外観を見せている。今年年春ごろにはオープンするらしい。ホームページなどに掲載された完成予想図どおりだが、わくわくするものを感じない。

 那覇市といえば観光産業が柱であり、首里城と並んで主要な観光スポットの公設市場だから、単に古くなったから新しくするだけでよいのか。公設市場周辺は昭和の時代を感じられるレトロな雰囲気が観光客を惹きつけている。古いものをそのまま保存することは難しいにしても、デザインなど工夫の余地はなかったのだろうか。

 公設市場周辺は全体的に老朽化が進んでいるから、いずれは建て替えの問題に突き当たるはず。地域全体として昭和の雰囲気を残すために計画的な街づくりができるのは行政だけのはずだが、音頭をとる気配は一向に感じられない。予算がないとしても、知恵を絞るなりして民間の資本を活用するとか何とかできないものだろうか。
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2023年01月02日

沖縄の基地汚染に腰が重い米軍と政府

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 人の体内や環境に長い期間とどまり発がん性や免疫力の低下などが指摘される有機フッ素化合物PFASが基地周辺の河川や浄水場において相次いで検出さている。2019年、2020年と続けて、PFASを含む泡消火剤が基地から流失する事故が明らかになり、2021年にはPFASなど有機フッ素化合物を含んだ汚水を「浄化」の上、放出したと普天間基地が一方的に発表した。

 2022年6月から7月にかけて、基地周辺を中心に県内6市町村7地域の387人を対象にPFASの血中濃度を市民団体が調査、10月に公表した結果によれば、環境省が2021年に調査した全国平均を全7地域で上回った。中には全国平均の14倍高い地域もあり、計27人の血液からは、ドイツで健康に影響があるとして定められた「管理目標値」を超えるPFASが検出された。
また、同年12月には沖縄県環境保全課がPFAS夏季調査結果を公表し、調査した地点46地点のうち32地点で国の暫定指針値を上回り、最も高い嘉手納基地周辺では指針値の42倍となるPFASが検出された。普天間基地周辺は20地点中11地点で、嘉手納基地周辺は13地点中12地点で指針値を超えた。

 これまでに米軍が使用していた泡消火剤などが汚染源とする指摘があるが、米軍はもちろん国も汚染源の特定や詳しい調査に動く気配がない。PFAS調査はとても軍事機密に関係すると思えないが、いつものことながら基地汚染に関しては軍の面子にかかわるのか腰が重い。日本政府も米軍に気を使っているのか、よほど大事にならない限り働きかける気配がない。住民から健康への影響を心配する声は強く、こんな態度では国も米軍も沖縄は単に基地を置く土地であり、住民を守る意志があるのかどうか疑問が湧いても仕方ないだろう。
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2023年01月01日

観光客が戻りつつある沖縄だが

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 昨日(12月31日)、那覇市の国際通りや公設市場の周辺を歩いたが、大分観光客が戻ってきた印象だった。年始年末を沖縄で過ごそうとする人が結構いるようだ。リラックス・ムードである。新型コロナの感染はやや広がりつつあるが、政府が行動制限をかけてないため気にする人はあまりいない。観光立県の沖縄としては今年、景気が上向く期待を持てるのかもしれない。

 一方で不安を覚えるのは中国、北朝鮮、ロシアといった周辺国との緊張が高まることだ。与那国島にミサイル部隊を配備するなど南西諸島の自衛隊を増強する方針を明らかにしている。観光は平和でなければ成り立たないから、少しでも危機感が広がれば観光客の流れは止まる。しかし、今のところ見るかぎりでは、政府は軍備増強の勇ましい声を上げるばかり。緊張を少しでも緩和しようとする努力は見られない。
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