2023年02月26日

牧志公設市場は3月19日にオープンだが

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 老朽化に伴う建て替え工事が行われている那覇市の牧志公設市場は3月19日にオープンする予定だ。首里城と並び那覇市内観光の柱だから、新型コロナによる規制から日常が戻る中、さらに観光客を集める材料が増えることが期待されよう。ただ、てんぶす那覇、農連市場、さいおんスクエアなど新たに建設されたビル・複合商業施設が決して成功しているとはいえないだけに、新生・牧志公設市場も先行きに不安が残る。

 これまでの市中心部の再開発で共通するのは、新しいだけで特に特色や特徴、コンセプトが感じられない点であり、今回の公設市場も同じ轍を踏む可能性は十分あるだろう。今から建物を変えることはできないが、沖縄らしさを加えることはできるのではないかと思う。かつての農連市場や公設市場が観光客を惹きつけたのは開放感でありレトロ感だった。風通しのよい場所で飲食や買い物を楽しみ、昭和ムードを味わえることは、1年を通して温暖な天気の時期が長い沖縄に合っているはず。屋内や周辺エリアのレイアウトを活用して雰囲気づくりをしてほしいところである。
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2023年02月18日

日常の週末が戻ってきたか

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 今日(2月18日)は久しぶりに過ごしやすい週末になった気がする。日中は青空が広がって最高気温は23度になり風も穏やか。新型コロナの感染もだいぶ落ち着いてきたこともあって、牧志公設市場界隈の飲み屋も昼間から賑わっていた。

 公設市場の周辺はかつて総菜屋や野菜・果物の店が並び、地元の人たちが日用品や食料品を買いに出かけていたが、現在では郊外のスーパーに足が向き、観光客向けの土産物屋や居酒屋に入れ替わっている。これからは気候がよくなることを見越してだろう、入り口や壁を取り外し店内と店外の境目をなくしたり、テーブルや椅子を屋外に置いたりした開放的な店が目立つ。この界隈は市場的に店と店が肩寄せ合うように並び、雨や強い日差しを避けるシートや屋根などが頭上を覆う一方、風通しのよい簡素なつくりの建物が昭和的な雰囲気を醸し出す。ちょっとした飲み屋街に変貌していくことだろう。
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2023年02月12日

沖縄から考える建国記念の日

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 昨年は沖縄の本土復帰50周年という節目の年であり、テレビや新聞などで関連する番組や記事が組まれたが、今一つ気運は盛り上がらなかった。ここ50年の歴史を振り返るだけにとどまって、国のあり方を問えていなかったように思える。それは番組や記事の作り手の問題だけではないだろう。この社会が国のあり方を問うことを苦手にしているというか、苦手になっているのか。いずれにせよ、国の輪郭がぼやけていることに違いはあるまい。

 昨日(2月11日)が「建国記念の日」ということは何かのニュースでちらっと耳にして初めて思い出した。私自身が自営業であり祝日とは関係なく働き、今年は土曜日のせいもあったが、社会全体で関心が薄いことが影響しているだろう。どこの国でも建国にまつわる記念日は関心が高く盛大に祝うはず。もちろん、建国にまつわる物語には、権力者たちがナショナリズムを高め、自分たちの権力基盤を強める狙いもあるから、記念日への関心が高いから、国民が幸福とはいえまい。

 しかし、近年、安全保障や少子高齢化、エネルギーなど重要課題を抱えながら、感情的な不安を叫ぶ声はあがっても、この国をどういった形にしたいか議論が高まらないのはなぜだろうか。国としての成り立ちの原点があいまいなことも影響しているという気がしてならない。どのような理念のもとにこの国が誕生したか、国民の間に共通の思いがない。第二次大戦後につくられた憲法に現代日本の基礎に据えようとする人々もいるが、これを米国からの「押し付け」憲法として、もっと古い時代に日本の本質を見出そうとする勢力もある。

 そもそも「建国記念の日」があいまいそのものだ。内閣府の「建国記念の日」に関する説明(ホームページ)には、「建国をしのび、国を愛し、国の発展を期するという国民がひとしく抱いている感情を尊重して、国民の祝日とされました」とあり、なぜ2月11日に設定されたか、どのように我が国が建国されたか触れていない。その点、ネットで検索すると、いろいろなサイトでもう少し具体的な記述がある。例えば出雲大社のホームページには「建国記念の日は紀元節とも呼ばれ、初代神武天皇が橿原の宮にて御即位された日本のはじまりの日です」とある。神話の中に国の起源を求めていることになる。
posted by テツロー at 14:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする