2023年06月25日
那覇に雑踏が戻り夏到来
週末の夕方(6月24日)、那覇市の公設市場周辺を歩くと、通りにはかなり人込みができていた。特に、市場跡に設けられた居酒屋はかなりの賑わいだ。前々から市場周辺は居酒屋が目立っていたが、新型コロナが落ち着いたこともあって、その数が一段と増えたようだ。観光客の数は、新型コロナ禍以前の水準に戻ったかもしれない。観光立県・沖縄としては喜ばしいことだが、今日あたり梅雨明け宣言が出そうな気配があり、うだるような暑さの夏もやってきている。ここ何日も熱帯夜が続き、クーラーをつけずには眠ることが難しい。電気代がだいぶ値上がりしている時期だけに、家計のやり繰りも厳しくなりそうだ。
2023年06月18日
空気が変わりつつある慰霊の日
来週、6月21日は旧暦5月4日の伝統行事ハーレー(ハーリー)であり、例年、この頃になると梅雨が明けるといわれる。実際、先週の日曜日(6月11日)に沖縄南方海上を台風3号が通過して以来、雨の日が続くが、天気予報を見る限りは来週の後半に晴れの日が戻ってくるようだ。その後の23日は、慰霊の日となる。沖縄戦の犠牲者に思いを馳せ、戦争を二度と起こさないことを誓う日であるが、今年は「非戦の誓い」をめぐり空気が変わっている気がしてならない。
一番の直接的な要因は、ロシアのウクライナ侵攻だろう。大国による軍事侵攻が現実と化し、日本も軍事的に備えなければならないというムードが高まっている。特に、中国による台湾侵攻に対して守りを固めよという声が強く、実際、沖縄を含む南西諸島では自衛隊の部隊配備が進む。しかし、ウクライナにしろ台湾にしろ、影の主役であり日本にとって同盟国の米国がどう振る舞ったか検証が必要だろう。今のところ、米国が敷いた路線にそのまま乗っているだけにしか見えない。米国はロシアの軍事侵攻を回避するために全力を尽くしたか、中国との緊張関係の緩和に向けてどれだけ動いているか。むしろ、ロシアや中国との対決姿勢を強めているとしか思えない。このままではウクライナと同様に、直接戦火に巻き込まれるのは日本で、米国はその戦火をたきつけるという構図に陥りかねない。