2023年12月30日

辺野古新基地と代執行で浮かび上がる構図

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名護市辺野古の新基地建設に伴う地盤改良工事をめぐり、国土交通相が12月28日、県知事に代わる代執行で沖縄防衛局の設計変更申請を承認した。代執行は史上初であり、初物好きの本土系マスコミは一応取り上げた。しかし、辺野古工事そのものを問う報道は少ないように思えた。

 今回の変更申請では、軟弱地盤が広がる大浦湾側に約7万本の杭を打ち込む計画。前例のない工事であり、専門家からも本当に地盤改良につながるかどうか疑問が呈されている。しかも、工期は現時点からでも12年かかる予定であり、当初見積もりの倍を軽く超える1兆円以上がかかるという指摘がある。普天間移設の合意から30年近くが経過し、変化する国際・軍事情勢のもと、完成する新基地は時代遅れで戦略に合致しないとして米軍が普天間基地の返還に応じない可能性があるという報道も浮上している。日本政府はいったん決まったら決して転換しない従来の方針を見直し、そろそろ新基地計画をイチから再検討する時期に来ているだろう。
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2023年12月23日

沖縄で今日は戦闘機を見ないのはなぜ?

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 最近は中国や北朝鮮など近隣諸国と緊張が高まっているせいか、那覇市上空を飛ぶ戦闘機を連日のように見かける。目を向けなくても爆音が耳に飛び込んでくるから、「また飛行訓練をしているな」と気づかざるをえない。ところが、今日(23日)は目にするのはもちろん爆音も聞かない。戦闘機だけではく軍用ヘリや輸送機も飛んでいないようだ。何とも静かな一日である。ああそうか、クリスマス・イブだなと思った。米国人の大半はキリスト教だから、少なくとも飛行訓練は休んでいるのだろうと了解した。軍用機が飛ばない日の方が那覇では珍しいから、東京五輪前に自衛隊のブルーインパルスが飛ぶ光景に、一般市民が歓喜の声を上げるニュース映像には違和感を覚えざるを得なかった。

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2023年12月16日

沖縄では来年も緊張関係の継続か

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 クリスマスに向けた街の飾りが目立つ中、これまで最高気温が25度前後まで上昇する日々が続いたが、明日から寒気の影響で20℃を下回る日々が多くなりそうだ。
 
 今年もあとわずか。コロナ禍も収まり来年は明るい年になってほしいと願う一方、沖縄をめぐる安全保障に目を向ければ暗澹たる気持ちにならざるを得ない。米国はウクライナやイスラエルに軍事支援をするばかりで目立った和平の動きは見せず、対中国でも対決姿勢を際立たせる一方。その米国に頼り切り切っているとしか見えない日本政府は、南西諸島の自衛隊を強化しても緊張緩和に向けて努力しているようには思えない。

「抑止力」を高めると繰り返し唱えるが、もし沖縄が中国との発火点になった場合、米国が全面的に支援すると政府は想定しているのだろうか。ウクライナをはじめ世界各地の例を見るかぎりは、米国は自国の利益でしか動かないことは明らか。来年の大統領選でトランプ氏が当選すれば、その可能性はますます高くなるだろう。
posted by テツロー at 18:39| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする