2024年04月27日
天気予報泣かせの沖縄の空
今日(4月27日)の天気は、昨日の予報では午前中いっぱい雨が降り、場合によって雷も落ちるはずだが、実際には未明に激しい雨音が聞こえたものの、明るくなってからはずっと晴れが続く。昨日は予報を信じ無理をして昨夜のうちにコインランドリーを使って洗濯し、普段は使わない乾燥機で衣類を乾かした。今日の空を見て、こんなことならば、あわてて洗濯する必要はなかったと思うが、100%予報が当たるとは限らないことを承知していたから諦めるしかない。
他地域と統計的に比較したことはないが、沖縄の天気予報は外れることが多いような気がする。「降る」の予報が実際には降らなかったり、逆に「降らない」の予報で振ったりすることは珍しくない。もともと沖縄の天候は予測しにくいのか、それとも近年は温暖化の影響で気温が高いせいか、近海の水蒸気が多くなり雨雲の発生を見通しにくいことも考えられる。いずれにせよ、万一に備えて傘を常に持ち歩くのが無難だろう。また、多少の雨ならば濡れても気にしないか、ゆったりと雨宿りができる心の余裕があれば、天気予報にこだわらず行動できるかもしれない。
2024年04月21日
お笑いブームと沖縄国際映画祭の終焉
4月20、21日に開催される沖縄国際映画祭は今年で最後を迎えた。初期の映画祭は仕事としてかかわり思い出深い。メイン会場となった宜野湾市のコンベンションセンター周辺を歩き回り、映画祭のテーマソング「笑顔のまんま」が大音量で繰り返し流れていた。テレビでおなじみのお笑い芸人たちが次から次へと現れ、若い女の子たちが押し寄せ「キャーキャー」と悲鳴のような歓声をあげていた。
さほど面白いとは思えない若手芸人たちもトップアイドル並みの扱いを受け、お笑いバブルの観があった。映画祭を運営する吉本興業も勢いがあり、かなりの資金を投入していることがうかがえた。しかし、こうした大型イベントは東京のような大都会ならいざ知らず、那覇のような地方都市では自ずと限界がある。年ごとに縮小傾向に向かい、今年で16回目となったが、よく続いたという印象だ。
ただ、沖縄は伝統的に芸能が盛んな県であり、近年も多くの歌手や俳優を輩出している。国際映画祭でも、各都道府県や市町村の魅力を発掘するショートムービー・コンテストなど、形を変えて地域の発信力を高めるイベントとして生かせる企画も少なくなかった。方向性そのものは間違っていなかったと思う。有名人や巨額の予算に頼らず地域文化を高められる形で映画祭の遺産を生かす方法を見つけてもらいたい。ちなみに写真は2012年の沖縄国際映画祭。
2024年04月13日
強化される自衛隊と沖縄の関係
うるま市内に陸上自衛隊訓練場を新設する計画を断念することが4月11日、防衛省から正式に発表されたが、保守系も含めた地元の強力な反対に遭って計画を撤回した格好だ。
沖縄からすれば、米軍基地の負担軽減も進まないまま、「中国脅威論」をたてに県内の自衛隊が強化される。それも地元住民に十分な説明のないままに、長距離ミサイルの配備なども決められる。たとえ自衛隊の受け入れそのものは容認しても、住民とすれば今後の生活にどの程度影響が出るのか不安を感じざるを得ない。中国、日本、米国の間で経済的な相互依存関係が深まる中で、抑止論ばかりを振り回し国際的な緊張を高めるだけでいいのか議論の深まりは見えない。
今回の訓練場計画にしても、ろくに地元に説明がないまま土地取得の予算化が進められた。「沖縄では強引に進めてもどうにかなる」という考えが政府部内にあるのではないかという疑念を持ちたくなる。権力を持った側の傲慢さが見え隠れする。訓練場の代替地は本島内で探すことが明らかになっているが、今回の防衛省の対応はすでにメディアを通じて広く知られている。県内のどこに代替地を求めても防衛省への不信感はさらに増すことが予想されよう。そうしたことは政府部内でどの程度認識されているのだろうか。