2024年09月27日
方向性が見えない沖縄の観光地づくり
那覇市の牧志公設市場や国際通り周辺をぶらぶら歩くが、新型コロナ感染の世界的な流行前に比べると人通りが少ない、まだまだ観光客が戻っていない印象だ。中国経済の減速など外部的な要因もあろうが、それだけだろうか。この界隈の魅力であるはずのレトロで活気のある雰囲気が失われている影響もある気がする。那覇市の重要な観光地がどの方向に向おうとするのか見えにくくはないか。
最近は沖縄県、市町村、観光関連団体の間で観光目的税(宿泊税)をめぐり、定額制か定率制か、県と市町村が税収をどう分配するかなど議論が交わされているらしい。確かに観光地としての魅力を高めるために財源が必要なことは分かるが、新たな税収をどう使い、どのような観光地にしたいかが見えない。宿泊税が導入されても財源の奪い合いばかり目立つようならば観光地としての沖縄の未来は明るいとは言えまい。