2011年06月13日

イージス艦の風景

イージス艦ちょうかい 015.jpg

6月12日、那覇市の那覇新港埠頭で、イージス艦「ちょうかい」が一般公開された。事前の発表では1800人の申し込みがあったという。

まず、全体を見渡して気づいたのは、砲台の少なさである。ある意味、自衛隊が想定している「戦争」を表しているのだろう。

第二次世界大戦中の戦艦といえば、ハリネズミのように船体は大小の砲台で埋め尽くされていたが、イージス艦では、ぱっと見たところ、前に比較的大きな砲台が一台あるが、あまり迫力を感じさせる大きさではない。あとは、前と後ろに機関銃が1台ずつあるのみのようである。あくまでも、主要な攻撃力はミサイルである。下手な鉄砲も数打ちゃ当たる方式で、目に見える敵を攻撃した時代は終わり、まだ視界に入らない距離にある敵にミサイルを誘導して的中させる時代のようだ。

あと、意外だったのが、大量の攻撃を連続して続けられない点だった。あらかじめセッティングしたミサイルを撃ち終わった後は、クレーンで上から装填する。千数百億円する最新鋭艦だから、下からせりあがっていく格好で自動的にどんどん追加さていくのかと思ったら、意外とアナログ的な作業が必要とのこと。魚雷も同じだそうだ。

自称、自衛隊関係者という人が近くの老夫婦に説明していたところによれば、イージス艦の船体を覆う鉄板は案外薄いそうだ。たしかに、うっすらと船の骨組みが浮かび上がっており、「分厚い」とは呼べそうにない。

自衛隊の装備や兵力、艦船などについて国会で盛んに議論されていた時期があったが、近年はほとんど議論が聞こえてこない。普天間問題ではだいぶ騒がれたが、交渉をめぐる駆け引きや政争がほとんどである。米軍にまかせっきりにせず、自国の安全保障を考えることが沖縄問題を含めた基地問題の解決の第1歩ではないだろうか。
posted by テツロー at 21:34| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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