2014年09月14日

小国の生き残りを「久米村展」で考える

久米村関連.jpg

9月12日から沖縄県立博物館で久米村展が始まり、のぞいてみた。

久米村とは、中国からの渡来人やその子孫で構成される共同体を指す。この展示を通して感じるのは、久米村の形成は偶然でなく琉球王国が意識的に進めたことである。このような集団を抱えていたことは、先進的な技術・文化を取り入れることに熱心であったとともに、重要な交渉相手である中国に関する情報を貪欲に得ようとした表れだったろう。情報を集めるためには、相手の文化に精通し語学に堪能な人材は必要不可欠である。

南海の小国の生き残り戦略だったろうが、これは今後の日本にも必要な戦略のはずである。今後、国力という面では日本の地位は下がっていくことが予想されるからだ。もともと国土や大きくなく資源にも恵まれていない上、人口減少や高齢化が進み急速な経済成長は望めない一方、ほかのアジアの国々の成長が著しく、経済的な差は縮まるか、逆に差が広まるか、どちらかだろう。

しかし、最近、気になるのは、これとは逆のムードが日本に立ち込めていることだ。外国のよい面を積極的に取り入れるよりは、日本のよい面を盛んに自画自賛する。外国からどう見られているかを謙虚に受け止めるよりも、日本人にとって何が正しいかを前面に出そうとする。日本人の悪い面を暴こうとすれば「自虐史観」や「非国民」「日本の国益を損なう」のレッテルがついてくる。
posted by テツロー at 16:01| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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