2018年07月21日

沖縄から見える忖度日本の行方

故郷の風景 015.jpg

 昨年から今年にかけて話題になった忖度(そんたく)は、もともと悪い考え方ではない。たびたび日本の美徳として取り上げられる「おもてなし」も、忖度の延長線上にある。本人が口にする前に、その人が喜びそうなことを微に入り細に入り用意しておく。まさに忖度の極地である。

 ただし、忖度が社会の公正さを歪める方向へ突き進むとき、思わぬ危険性をはらむ。戦後、民主主義が持ち込まれたはずの日本では、まだ自分で考え判断して行動する「個」が確立されていない。周囲の動きや雰囲気を見ながらの行動が一般的。加えて、冷静になることを呼びかけ、社会全体が一方向に流れるのを押しとどめる役割を持つはずのメディアも、むしろ後押しする傾向にある。

 特に近年は、視聴者や読者の心境を忖度した番組や記事づくりが目立つ。日本は強くて美しいというナショナリズムが濃くなりがちな社会の雰囲気に応えて、「すごいぞ日本」を煽る記事や番組がやたら増えている。「個」が確立してない日本では、ナショナリズムを沸騰させる危険性を秘める。
posted by テツロー at 12:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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