2019年06月01日

空母の夢と沖縄

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 5月下旬のトランプ米大統領の訪日は、他国から羨まれるほどの日米の親密ぶりをみせつけたとして、日本国内ではおおむね好意的に受け止めているようである。トランプ大統領がそのような行動をとった理由は、安倍首相との友情や日本びいき、など感情的なものに求められるのだろうか。

 自国や軍の利益を冷酷に追求する米軍に、戦後ずっと間近に対峙してきた沖縄からみると、今回の訪日の目的は軍事協力関係の強化が大きいような気がしてならない。「協力関係」といえば聞こえはよいが、もともと力関係では圧倒的に米国が強い上、「寄らば大樹の陰」「長いものにまかれる」のムードが濃く、忖度が好まれる現政権のもとでは米軍に自衛隊が飲み込まれかねない危うさを秘める。

 これを象徴するのが、28日に安倍首相とトランプ大統領がそろって護衛艦「かが」に搭乗したことである。「かが」を改修しF-35が離発着できるようにする計画が明らかになっている。ただ、実質的な空母化については、専守防衛の日本に空母か必要なのか、ミサイル技術が高度に発達した現代において、空母の保持は防衛力の強化のために合理的な選択なのか、などさまざまな面から異論がある。

 そうした中で両首脳が搭乗したことには、背景に両国の強い思惑があったと考えるのが自然だろう。日本側は一部保守層を中心に、軍事力で他国を威圧するため、軍事強国の象徴である空母を保有したいという願望が根強い。一方、トランプ大統領の言動をビジネスマンの視点から冷静にみれば、空母はF-35を始めとした最新高額兵器を日本へ売る格好の契機になる上、そうした最新高額兵器で装備した自衛隊に、米軍の役割の一部を負わせるという狙いが浮かび上がる。

 写真左は沖縄の米軍施設ホワイトビーチに寄港する護衛艦「いずも」。空母化される「かが」とは同型艦。
posted by テツロー at 15:35| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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