2020年09月12日

沖縄から見れば、上から目線の菅長官

辺野古工事 067.jpg

 自民党総裁選は菅義偉官房長官が勝利し首相の座に就くことがほぼ決まりだが、気になるのが「菅長官苦労人説」である。総裁選に名乗りをあげる前後から急速に広まり始め、世間一般には受け入れてられている。しかし、沖縄から見ると、かなり違和感を覚える。

 というのも、一時期、辺野古新基地建設について「粛々と進める」という発言を繰り返していたからだ。「粛々と」の言葉には、いくら沖縄が反対しようと絶対にはねつけるという冷酷さが漂う。とても他人の痛みを知る苦労人とは思えない発言である。亡くなった翁長雄志前知事も2015年、菅長官と初めて会談した際、「移設を粛々と進めるという発言は問答無用という姿勢が感じられ、上から目線の言葉を使えば使うほど県民の心は離れ、怒りは増幅する」と苦言を呈している。これ以降、菅長官は「粛々と」の使用を控えることになる。

 安倍政権そのものも、イメージ操作の巧みさが生命線といえるかもしれない。9月11日付で朝日新聞ネット版に掲載されている元総務省官僚のインタビュー記事が的を得ていると思う。消費税増税、東日本大震災の復興財源、TPP(環太平洋パートナーシップ協定)など、安倍政権の基本骨格は民主党政権時代につくられていた。いずれも反発の大きい政策であり民主党政権の崩壊を早めた一因だが、安倍政権はこれらの政策の恩恵をちゃっかり受けてきたというのが、元総務官僚の指摘。まったくの同感である。

 安倍首相が、これらの政策に伴う反発や混乱を「悪夢のような民主党政権」と他人事のように批判し、二重の意味で政権の長期化の追い風にしてきたことを思い起こせば、これまでのような安倍政権と民主党政権の評価が正しいかどうか再確認が必要である。さらに、新型コロナの感染拡大へのあたふたとした対応ぶりを振り返れば、東日本大震災のときに安倍首相が政権を担当していれば各段にうまく対応していたとはとても考えられないだろう。
posted by テツロー at 12:16| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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