2023年08月26日

首相の沖縄訪問と処理水の放出

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 今日(8月26日)午前中、那覇市のホテル「ザ・ナハテラス」周辺に男たちが並び、ヘリコプターが上空でホバリングをして監視する格好だ。誰か要人が滞在しているのかと思って、自宅に戻ってネットでチェックすると岸田首相が宿泊していたことが分かった。やっぱりと思った。表向きの目的は復興中の首里城視察らしい。

 この手の文化事業に反対する人はいないだろう。東京電力福島第一原発における処理水の海洋放出が国内外で反響を呼んでいるだけに、処理水と同じように「文化事業」によって批判を薄めようとしたのではないかと勘繰りたくなる。海洋放出に限ったことではない。敵地攻撃能力や防衛費増強など関係者はもちろん国民への説明が十分とは思えず、いつも唐突感がつきまとう。中国が日本の水産物を全面停止するなど余波はしばらく続くだろうから、ちょっとやそっとでは影響が消えることはあるまい。

 来週の28日は旧盆の入りにあたる「ウンケー」。この日は、お盆に備えるためだろう、「ザ・ナハテラス」に近い地元スーパーは午前中の比較的早い時間から混雑していた。旧盆は沖縄にとって今でも家族で集まる心穏やかな時期であるはずだが、台湾や半導体の問題に加え処理水の海洋放出もあって中国との緊張関係はいっそう強まりそうだ。台湾に近い沖縄にとって不安漂う日々は、当分終わりそうにない。

posted by テツロー at 21:18| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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