2024年05月15日
52回目の本土復帰記念日に思う
約1か月前に岸田首相は訪米したが、議会で演説するなど米国との一体化を強調する姿が目立っていた。岸田政権はこれまでもそうだが、とりあえず声の大きい勢力に対してウケのよさそうな政策を、細かい部分や具体的な実施方法を詰めずに発表してきたように見える。簡単にいえば思い付きの印象が強い。今回の訪米で打ち出した米国との一体化も、その延長線上で解釈すべきだろう。
では現実的にどうやって実行していくのか。財源は明確化されていない。戦力の増強や配備は沖縄以外で実現できるように、関係者の説得などに汗をかくのかといえば、その気配はない。結局、地元の反対が強い軍事関連施設は沖縄へという図式になるのだろう。ただ、沖縄では米軍基地が減らないのにさらに自衛隊施の追加配備や施設建設となれば簡単に行くまい。先日断念に追い込まれた、うるま市の自衛隊訓練施設計画が如実に物語っていよう。まだまだ安全保障をめぐり政府と沖縄のギスギスした関係が続かざるを得ないのだろう。
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