2024年10月01日
石破氏と沖縄の複雑な関係
9月27日投開票の自民党総裁選で石破茂氏が勝利するテレビ中継を見ながら、保守強硬路線を貫き中国や韓国との関係悪化を招きかねない高市早苗氏よりマシかなと思ったが、中途半端な自民党延命策になる予感もしていた。(写真は、2012年9月に沖縄遊説をした時に撮影)
石破氏といえば今回の総裁選の沖縄遊説では日米地位協定の改定に触れるなど、沖縄の基地問題に対して理解を示しているような印象がある。ただ、安倍政権下で幹事長を務めた時には、米軍普天間基地の辺野古移設に反対した沖縄出身の自民党国会議員5人に対して辺野古移設を認めさせ、彼ら全員出席のもと会見したことが強く記憶に残る。沖縄では「平成の琉球処分」ともいわれ、冷徹に政府方針を実行していた。
今回の総裁選で石破氏は当選前、能登半島の災害対応に取り組み、国会論戦も受けて立つような発言をしていたが、いざ自民党執行部や内閣の枠組みが固まり始めるとすぐに国会を解散すると前言を翻した。裏金問題が国会で蒸し返され野党の選挙体制が整う前に選挙に踏み切りたいという与党の思惑が透けてみえる。石破氏の最大のセールスポイントである「筋を通す」「発言がブレない」も怪しくなってきた。
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