2024年12月08日
理念なき予算争奪戦の時代に沖縄は?
石破首相は「熟議の国会」をよく口にする(写真は民主党政権の時代、自民党総裁選の遊説で沖縄を訪れた時のもの。2012年9月撮影)が、もともと民主主義の基本に立ち戻っただけで特段珍しいことではないだろう。与党が圧倒的多数を占めていて、与党内で決まれば国会審議は形式的だった時代が異常だったに過ぎない。
これで国会が本来の機能を取り戻すのだろうか。現状を見る限りは「103万円の壁」問題をはじめとして税金や社会保険料の負担をどうするかが論議の中心。あとは、石破首相が強調する地方創生交付金の倍増が聞こえてくるくらい。地方は予算が多い方がよいのに決まっているが、それで「再生」するのだろうか。政治家たちの発言はメディアで知る限りは、国民負担を増やす減らすとか、予算を増やす減らすばかりだ。それを成果として自分たちの存在をアピールしたいとしか思えない。
どのような国の将来像を描くのかがなく、予算の争奪戦にしか見えない。国防関係に詳しい石破氏が首相になれば、辺野古新基地の建設や自衛隊の南西諸島配備強化をめぐって新しい展開を期待したが、今のところ変化はもちろん関連する発言すら聞こえてこない。少数与党の運営で精いっぱいなのか。
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