2018年07月21日

沖縄から見える忖度日本の行方

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 昨年から今年にかけて話題になった忖度(そんたく)は、もともと悪い考え方ではない。たびたび日本の美徳として取り上げられる「おもてなし」も、忖度の延長線上にある。本人が口にする前に、その人が喜びそうなことを微に入り細に入り用意しておく。まさに忖度の極地である。

 ただし、忖度が社会の公正さを歪める方向へ突き進むとき、思わぬ危険性をはらむ。戦後、民主主義が持ち込まれたはずの日本では、まだ自分で考え判断して行動する「個」が確立されていない。周囲の動きや雰囲気を見ながらの行動が一般的。加えて、冷静になることを呼びかけ、社会全体が一方向に流れるのを押しとどめる役割を持つはずのメディアも、むしろ後押しする傾向にある。

 特に近年は、視聴者や読者の心境を忖度した番組や記事づくりが目立つ。日本は強くて美しいというナショナリズムが濃くなりがちな社会の雰囲気に応えて、「すごいぞ日本」を煽る記事や番組がやたら増えている。「個」が確立してない日本では、ナショナリズムを沸騰させる危険性を秘める。
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2018年07月19日

浦添市美術館の北斎展

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 手短に見えるもの、周りで動くもの、頭に浮かぶものを、とにかく手当り次第、絵筆で写し取る。「芸術」や「自己表現」が頭をかすめることなく、ひたすら物体を生き生きとした絵にすることだけが願い。浦添市美術館で開催中の北斎展を見た印象である。北斎が自らを「画狂人」と呼び、現在でいえば「ゴミ屋敷」のような家で死ぬまで絵筆をふるい続けたというエピソードが紹介されており、もっともだと思う。他人を感動させるには、狂人のような情熱が欠かせないことを教えてくれる。ただ、狂人のような情熱を注ぎこんでも誰しも北斎になれる訳でなく、たとえ、なれたとしても本人や周りの人々が幸せかどうかは別の問題だろうが。北斎展は9月2日まで。
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2018年07月15日

ネコブームについて再び

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那覇市の市場界隈に居つくネコが結構いて、それを目当てにネコ愛好家がやってくるらしい。最近は「野良ネコにエサを与えないように」の張り紙が多くなったが、それでも他の地域に比べると寛容であり、至るところで野良ネコたちが勝手気ままに振る舞う姿を見かける。最近、ネコブームと呼ばれるのも、ネコと人間の距離感が今の時代に合っているせいだろう。あまりくっつきすぎず、べたべたしない一方、時折可愛げのある表情や仕草をみせる。飼うとしても犬のように散歩に連れて行く必要はなく手間がかからない。適度な距離感が心地よい。
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